弦テンション計算ツール
弦のテンション(張力)は、チューニングした弦がネックや表板を引っ張る力です。決めるのは、振動する長さ(スケール長)、音の高さ、弦の単位長さあたりの重さの3つです。楽器・チューニング・弦セットを選ぶと、1本ごとのテンションとセットの合計をkg、lb、Nで表示します。
10-46(D'Addario EXL110)を25.5インチで張ったテンション
レギュラーチューニング、スケール647.7mm、D'Addarioのテンション表の重さ。
| 弦 | 音 | ゲージ | kg | lb |
|---|---|---|---|---|
| 1 | E4 | .010 | 7.3 | 16.2 |
| 2 | B3 | .013 | 7.0 | 15.4 |
| 3 | G3 | .017 | 7.5 | 16.6 |
| 4 | D3 | .026w | 8.3 | 18.4 |
| 5 | A2 | .036w | 8.9 | 19.5 |
| 6 | E2 | .046w | 7.9 | 17.5 |
使い方
- 楽器を選びます。エレキギター、アコギ、クラシックギター、ベース、ウクレレに対応しています。
- スケール長を確認し(楽器の標準値が入ります。自分の楽器はナット〜12フレットを測って2倍に)、チューニングを選びます。
- 弦セットを選びます。比較で別のセットを選ぶと、2つのテンションと差(%)が表に並びます。
- 自分の組み合わせなら1本ずつを選び、表の中で各弦のゲージを変えます。
- 単位をkg・lb・Nから選びます。選んだ単位は端末に保存されます。
ヘルプと解説
25.5インチのエレキに.010〜.046をレギュラーで張ると合計約47kg、同じ弦で全音下げにすると約37kgまで下がります。09と10で迷ったら2セットを並べて比較し、手持ちの弦を組み合わせるなら1本ずつゲージを選んで計算できます。
テンションの計算式
計算はD'Addarioの式 T = UW × (2 × L × F)² ÷ 386.4 によります。Tはポンド、UWは1インチあたりの弦の重さ(ポンド)、Lはスケール長(インチ)、Fは音の周波数(Hz)です。UWはD'Addarioのテンション表の値で、自動テストで公表値と照合しています。EXL110(.010〜.046)を25.5インチで張ると、16.2 / 15.4 / 16.6 / 18.4 / 19.5 / 17.5lb、合計103.6lbです。
周波数は2乗で効くので、半音下げで約11%、全音下げで約21%テンションが下がります。スケールを24.75インチから25.5インチにすると、同じ弦で約6%テンションが上がります。同じ10ゲージでも、ストラトのほうがレスポールより硬く感じるのはこのためです。
テンションの目安
アコギにライトゲージ(.012〜.053)を張ると、合計は70kgを超えます(25.5インチで約74kg)。古い楽器や表板の薄いギターには、カスタムライト(.011〜)や低めのチューニングが向いています。クラシックギターは1本5〜8kgで、メーカーはゲージではなくテンション(ノーマル、ハイ)で弦を売っています。エレキでは、1本7〜9kgを弾きやすいと感じる人が多いようです。
ゆるすぎる弦はビビりやすく、強く弾くと音程が揺れます。張りすぎると手が疲れ、ネックが引っ張られて順反りが増えます。テンションを大きく変えたら、弦高とネック反りの目安で確認しましょう。
ほかのメーカーの弦
同じ構造・同じゲージの弦は、メーカーが違っても重さはほぼ同じです。D'Addarioの表にないゲージは、プレーン弦なら鋼の密度から、巻弦なら同じ構造の近いゲージから補間して重さを推定します。推定値には≈が付き、表との照合で誤差は3%未満(ベース弦は最大6%)です。
コツ
- チューニングを下げても弦をゆるくしたくないなら、チューニング別の弦ゲージ計算が、今のセットと同じ張りになるゲージを提案します。
- ゲージを変えたら、オクターブ調整チェッカーで各弦のオクターブを合わせ直しましょう。
- 弦ごとのテンションがそろっていると、弾き心地が均一になります。1本だけテンションが飛び抜けて高い弦は、そのセットの中でいちばん硬く感じます。
- フローティングのトレモロでは、合計テンションが変わるとスプリングとのバランスが崩れます。ギターチューナーでもう一度合わせてください。
よくある質問
10-46の弦のテンションはどれくらいですか?
25.5インチ・レギュラーで、D'Addario EXL110(.010〜.046)は合計103.6lb、約47kgです。1本あたりは7〜9kgです。24.75インチなら同じ弦で約6%軽くなります。
ポンドをkgに換算するには?
0.4536を掛けます。17.5lbは7.9kg、100lbは45.4kgです。ニュートンにするなら、ポンドに4.448を掛けます。
09と10ではテンションがどれくらい違いますか?
同じギターなら、.009〜.042は.010〜.046より約18%テンションが低くなります。チョーキングは楽になりますが、弦高が低いと強いピッキングでビビりやすくなります。
チューニングを下げるとテンションは下がりますか?
大きく下がります。半音下げで約11%、全音下げで約21%、1本ごとのテンションが減ります。弾き心地を保つなら、ゲージを太くします。
クラシックギターの弦のテンションは?
ノーマルテンションのセット(D'Addario EJ45など)を650mmで張ると、1本5.3〜7.1kg、合計約38kgです。ハイテンション(EJ46)は約4%高くなります。
テンションはメーカーによって変わりますか?
弦の重さで決まり、同じ構造・同じゲージならほぼ同じです。六角芯、ブロンズやニッケルの巻線、コーティングでわずかに重さが変わるため、表にないゲージは推定値として表示します。