オンラインのストロボチューナー
このストロボチューナーは、卓上型のストロボチューナーと同じ見せ方で音程を表示します。針の代わりに明暗の縞模様のリングが、音が低いと左へ、高いと右へ回ります。ずれが大きいほど速く回り、音が合うとリングは止まります。その下には音名、小数点以下1桁のセント(例:+3.4セント)、小数点以下2桁の周波数、測定値の揺れを示すインジケーターが表示されます。すべてブラウザー内で動き、無料・登録不要で、音声をどこにも送信しません。
使い方
- マイクをオンをタップしてアクセスを許可します。端末を楽器の近くに置き、なるべく静かな場所で使ってください。
- 音を1つ弾いて鳴らし続けます。音が低いとリングは左へ、高いと右へ回ります。ペグを締めたり緩めたりして、リングが止まり数字が緑になるまで合わせます。
- 隣の音に表示が飛ばないように1本の弦を合わせたいときは、目標音で音名を選びます。リングはその音とだけ、オクターブを問わず比較するようになります。
- 基準ピッチを確認します(標準はA=440 Hz、オーケストラや吹奏楽では442 Hzもよく使われます)。移調楽器なら移調でB♭、E♭、Fを選びます。
- この音のセント→Hzを開くと、いま弾いている音で1、2、5、10セントが何ヘルツに当たるかがわかります。最後の測定値を保持をオンにすると、音が止まったあとも結果が画面に残ります。
ヘルプと解説
ふつうのクロマチックチューナー以上の精度が必要な人に向いています。ギターのオクターブ調整をするリペアマン、ピアノやアコーディオン、ハーモニカの音を確かめる人、管楽器のチューニング管を確認する先生、そして弦の音程が減衰とともにどれだけ変わるかを見てみたい人にも。表示値はマイクの直近の測定の平均で、外れ値を除外しているので、0.1セントの位まで読み取れるほど数字が落ち着きます。
ストロボチューナーの仕組み
元祖のストロボチューナーには、一定の速さで回る縞模様の円盤があり、それをマイクで拾った音の周波数で点滅するランプが照らしていました。音の周波数がぴったりなら円盤は止まって見え、少し低いか高いと、縞がゆっくりどちらかへ動いて見えます。針が動くよりずっと早く目がこの動きをとらえるため、ストロボはリペアマンやピアノ工房の定番チューナーになりました。
ここではリングを画面に描き、マイクで測ったセントのずれに比例した速さで回します。1セントずれていると外側のリングの縞が2〜3秒に1本通り過ぎ、10セントずれているとリングはかなり速く回ります。3つのリングはそれぞれ違う速さ(内側は4倍速)で回るので、小さなずれも大きなずれも見分けられます。
実際に期待できる精度
数字は0.1セント単位で表示されますが、実際の精度はマイク、部屋の雑音、楽器によって変わります。安定した弦や持続する音(管楽器、まっすぐな声、トーンジェネレーター)なら、測定値の揺れはふつう±0.5セント程度です。安定度インジケーターで、どれだけ揺れているかが正確にわかります。ギターの弦は、アタックのあと張力が少し下がるため、音が減衰するにつれて音程が変わります。ピッキングした瞬間ではなく、弾いてから1秒ほどたってからセントを読んでください。
目安として、A4(440 Hz)では1セントは0.25 Hz、ギターの6弦E2(82.41 Hz)では0.05 Hz未満です。この音のセント→Hzの表は、画面に出ている音についてこの計算をします。人の耳が続けて鳴った2つの音の高さの違いに気づき始めるのは、だいたい5セントからです。それより小さい差は、耳ではなく調整の領域です。
リペア向け:オクターブ調整とセットアップ
ギターやベースのオクターブを確認するには、測る弦の音を目標音に固定し、リングが止まるまで開放弦を合わせてから、12フレットのハーモニクスか押さえた音を弾きます。押さえた音が高い(リングが右へ回る)なら弦長が短いので、サドルを後ろへ動かします。低いなら前へ動かします。このチューナーはオクターブを問わず音名で比較するので、ハーモニクスと押さえた音を同じ基準で見られます。弦ごとの手順に沿って確認したいときはオクターブ調整チェッカーも使えます。
コツ
- 低音弦を合わせるときは目標音を使いましょう。マイクが2倍音を拾うことがありますが、目標音を固定しておけば、オクターブが変わっても正しい音で表示され続けます。
- 音だけを鳴らしてください。ギターのボディに手を置いたままにしたり、扇風機や近くの話し声があったりすると安定度が下がります。インジケーターが赤のときは、測定値を信用しないでください。
- 息やピッキングの強さで音程が変わる楽器は、いちばん強い音ではなく、演奏でふだん使う平均的な強さの音で合わせましょう。
- チューナーをすばやく試すには、別の端末の周波数ジェネレーターで440 HzのAを鳴らします。A4で止まり、セントが0.0付近になるはずです。
よくある質問
ストロボチューナーとふつうのチューナーの違いは?
ふつうのチューナーは1セント単位の針を表示し、針が震えないように測定値を強くなめらかにします。ストロボチューナーはリングの動きと0.1セント単位の数字を表示するので、1セント未満のずれや、鳴っているあいだの音程の変化まで見えます。演奏前のチューニングならどちらでも十分ですが、調整やリペアにはストロボのほうが多くの情報を得られます。
卓上型のストロボチューナーと同じくらい正確ですか?
いいえ。ケーブル入力のあるプロ用ストロボチューナーは0.1セント以下まで読み取れます。ここではスマートフォンやパソコンのマイクで測るため、持続する音で±0.5セント程度の安定度になります。ふつうのチューナーよりはるかに細かく見えますが、調律の証明が必要な場合は専用機を使ってください。
リングがいつまでも止まらないのはなぜですか?
実際に音が変化しているからです。弦は減衰して張力が少し下がり、管楽器は息で揺れ、声はビブラートで揺れます。リングをできるだけゆっくりにして、セントを見てください。−1.0から+1.0のあいだで数字が緑なら、実用上は合っています。
安定度インジケーターとは何ですか?
直近の測定値どうしがどれだけばらついているかを、セントで表したものです。±0.2なら測定は安定しています。±3なら音が揺れているか雑音があるので、セントの値はあまり当てになりません。
B♭管、E♭管、F管の楽器にも使えますか?
はい。移調を選ぶと、楽器の記譜上の音名で表示されます(トランペットで記譜のCを吹くと、B♭ではなくCと表示)。基準ピッチは実音の周波数に対してそのまま有効です。
ピアノの調律に使えますか?
音を確認したり、弦が何セントずれているかを測ったりするのには使えます。ピアノ全体の調律には音律やインハーモニシティ(非調和性)のカーブが必要ですが、このチューナーはそれを計算しません。測定の助けにはなりますが、ピアノ調律師の代わりにはなりません。
音声は録音・送信されますか?
いいえ。分析はブラウザー内、つまり端末の中で行われ、録音もサーバーへの送信もしません。