大正琴 チューナー(ソプラノ・アルト・5弦/6弦)
大正琴は、1912年(大正元年)に名古屋で森田吾郎が考案した、音階ボタンの付いた弦楽器です。左手でボタンを押さえ、右手のピックで弦を弾きます。調弦のいちばん大事な決まりは、開放弦をすべて「ソ(G)」に合わせること。ただし、弦によってオクターブ(音の高さの段)が違います。
大正琴の開放弦の音と周波数
大正琴の開放弦はすべてソ(G)で、弦によってオクターブが違います。ソプラノ5弦の5弦(ベース絃)は機種や流派で変わるため、G2は目安です。周波数はA4 = 440 Hzの平均律です。
| 種類 | 弦 | 音名 | 周波数(Hz) |
|---|---|---|---|
| ソプラノ 5弦 | 1〜3弦 | G4 | 392.00 |
| ソプラノ 5弦 | 4弦 | G3 | 196.00 |
| ソプラノ 5弦 | 5弦(ベース絃・目安) | G2 | 98.00 |
| ソプラノ 5弦(こはく・蘭) | 5弦 | G3 | 196.00 |
| ソプラノ 6弦 | 1〜3弦 | G4 | 392.00 |
| ソプラノ 6弦 | 4弦・5弦 | G3 | 196.00 |
| ソプラノ 6弦 | 6弦 | G2 | 98.00 |
| アルト(スズキ) | 1〜3弦 | G3 | 196.00 |
| アルト(スズキ) | 4弦・5弦 | G2 | 98.00 |
| バス(スズキ) | 1弦 | G2 | 98.00 |
| バス(スズキ) | 2弦 | G1 | 49.00 |
使い方
- マイクをオンを押して、マイクの使用を許可します。スマホは大正琴の近く、弦から20〜30 cmほどのところに置きます。
- 「チューニング」で楽器の種類(ソプラノ5弦・6弦、アルト、バス)を選びます。
- ボタンを押さえずに、1弦(いちばん奥の細い弦)から1本ずつ開放弦を弾きます。針が左なら低いので糸巻きを締め、右なら高いので少しゆるめてから、下から合わせ直します。
- 1〜3弦は同じG4なので、弦のカードをタップしてその弦に固定すると、どの弦を合わせているか迷いません。「自動」に戻すと、弾いた弦をまた自動で判定します。
- 最後の弦まで終わったら、1弦からもう一度確認します。1本の張りが変わると、ほかの弦も少し動くことがあるためです。
ヘルプと解説
このチューナーは、いちばん多いソプラノ5弦(1〜3弦 G4・4弦 G3・5弦 G2)で始まります。ソプラノ6弦、5弦を4弦と同じG3にする電気大正琴(スズキのこはく・蘭)、アルト、バスにも切り替えられます。弾いた弦の音名とオクターブ、周波数、セント差を表示するので、「4弦を1弦と同じ高さに合わせてしまう」というよくある間違いにもすぐ気づけます。
大正琴の調弦は「全部ソ」、違うのはオクターブ
大正琴の弦は、奥(演奏する人から見て向こう側)の細い弦から手前へ、1弦、2弦…と数えます。ソプラノの1〜3弦は同じG4(392.00 Hz)のユニゾンで、4弦はそれより1オクターブ低いG3(196.00 Hz)です。同じ音の弦が少しでもずれると「うなり」が出て、メロディーが濁って聞こえます。
6弦の大正琴では、1〜3弦がG4、4弦と5弦がG3、6弦がさらに1オクターブ低いG2(98.00 Hz)です。ボタンで押さえるのは1〜4弦で、5弦と6弦は響きを豊かにする共鳴弦です。
アルト大正琴はソプラノより1オクターブ低い楽器です。スズキの説明では1〜3弦がG3、4弦・5弦がG2で、このチューナーもその並びにしています。メーカーによって4弦・5弦の合わせ方が違うことがあるので、楽器の説明書も確認してください。
大正琴の調弦の仕方:合わせる順番とコツ
まず1弦をG4にぴったり合わせ、2弦・3弦を同じG4にそろえます。次に4弦をG3(1オクターブ下)に合わせ、最後に5弦(6弦式では5弦と6弦)を合わせます。1〜3弦は、合わせたあとに2本ずついっしょに弾き、「ワンワン」という揺れ(うなり)がないかを耳でも確かめると確実です。
電気大正琴をアンプにつながずに合わせるときは、生の音が小さいので、スマホを弦のすぐ近くに置きます。糸巻きは少しずつ回し、音がいったん目標より下がった状態から上げて合わせると、弦が戻りにくくなります。
5弦(ベース絃)の合わせ方はひとつではありません
ソプラノ5弦の5弦には、決まったひとつの音がありません。このチューナーの標準は、鈴木楽器製作所の説明にあるG2(98.00 Hz)です。同じ説明では、5弦は曲目などに応じて、G2からG3の範囲で調節するとされています。
スズキのこはく・蘭などの電気大正琴では、5弦を4弦と同じG3に合わせます。この場合は「ソプラノ 5弦・こはく/蘭」を選んでください。教室や流派によっては、曲に合わせて5弦をド(C)やレ(D)にすることもあり、5弦は特別なときしか使わないという流派もあります。どの高さにするかは先生や合奏の仲間に合わせ、ドやレにするときはクロマチックチューナーで音名とオクターブを確かめてください。
バス、ほかの種類、基準ピッチ
バスは、スズキのこはく・蘭の説明どおり、1弦G2、2弦G1(49.00 Hz)にしています。G1はとても低く、スマホのマイクでは拾いにくい音です。スマホを弦に近づけてしっかり弾き、音が落ち着いてから針を読んでください。流派によってはレまで下げるベースを使うところもあり、その場合はこの並びとは合いません。テナーなどほかの種類は機種によって調弦が違うので、説明書の音をクロマチックチューナーで合わせます。
基準ピッチは、ふつうA4 = 440 Hzです。いっしょに演奏する楽器が442 Hzなど別の高さのときだけ、設定の「基準ピッチ」を変えてください。グループ全員が同じ基準で合わせることが大切です。
コツ
- 4弦をG4に合わせてしまうのが、よくある間違いです。4弦は約196 Hz、1〜3弦は約392 Hz。音名の数字(G3/G4)と周波数を確かめましょう。
- 弦は張ってから時間がたつと少しずつゆるみます。弾く前に毎回確認すると、合奏でも音がそろいます。
- 教室など大勢が音を出す場所では、スマホを自分の大正琴に近づけ、1本ずつ短く弾いて測ります。
- 新しい弦はよく伸びます。張り替えた日は、何度か合わせ直してください。
よくある質問
大正琴のチューニングの音は?
開放弦はすべてソ(G)です。ソプラノ5弦なら1〜3弦がG4(392.00 Hz)、4弦がG3(196.00 Hz)、5弦は標準でG2(98.00 Hz)ですが、5弦は機種や流派によって変わります。
5弦と6弦の大正琴は調弦が違いますか?
1〜4弦は同じで、G4・G4・G4・G3です。6弦式では5弦がG3、6弦がG2の共鳴弦になります。5弦式の5弦はG2が標準で、こはく・蘭ではG3に合わせます。
アルト大正琴のチューニングは?
スズキのアルトは1〜3弦がG3、4弦・5弦がG2で、ソプラノより1オクターブ低い音です。メーカーによって4弦・5弦が違うことがあります。
5弦をドやレに合わせるように言われました。
曲に合わせて5弦をドやレにする教室もあります。どのオクターブにするかを先生に確認し、クロマチックチューナーで合わせてください。
基準ピッチは440 Hzと442 Hzのどちらですか?
ふつうは440 Hzです。ほかの楽器と合わせるときだけ、設定でその楽器の基準ピッチ(たとえば442 Hz)に変えます。
大正琴のチューナーアプリは無料ですか?
このページは無料で、アプリのインストールも登録もいりません。音声は端末の中で処理され、録音や送信はされません。