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三味線の糸の張り方と張り替え手順

切れた1本の張り替えから3本とも替えるときまで、根緒の結び方、糸巻きへの巻き方、駒の立て方を1手順ずつチェックしながら進めます。最後は一の糸から三の糸まで合わせるチューナー付きです。

  1. 下のチューナーで合わせる

1本ずつ合わせるチューナー

開放弦を1本ずつ鳴らし、針が中央に来るまでペグを回します。新しい弦は最初の数時間で自然に音が下がるので、少し弾いたらもう一度合わせましょう。

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使い方
用途別 3
ヘルプと解説
要点

三味線の糸の張り方と張り替え手順

三味線の糸は、胴の下の根緒(ねお)に結び、棹に沿って上駒を越え、天神の糸巻きに巻いて張ります。ギターのようなボールエンドやピンはなく、結び目と糸巻きの摩擦だけで止まるので、結び方と糸巻きの押し込み方がそのまま調弦の安定につながります。

三味線の本調子(四本・C基準)

一の糸(いちばん太い糸)から三の糸まで、A=440Hz。

糸音Hz
3C3130.81
2F3174.61
1C4261.63

Wikipedia「三味線」(本調子・二上り・三下り)

使い方

  1. 古い糸を外す前にガイドを一度読み、手順をひとつ終えるごとにチェックを入れます。
  2. すべてチェックすると、ページがチューナーまで移動します。
  3. チューナーで調子(本調子・二上り・三下り)を選び、一の糸から順に弾いて、針が中央に来るまで糸巻きを回します。四本以外の高さで弾く人は、クロマチックチューナーで一の糸を本数の音に合わせ、二の糸・三の糸はそこからの音の幅で合わせます。
ヘルプと解説

下のガイドは、切れた1本を張り替えるときにも、3本とも替えるときにも使えます。終わった手順にチェックを入れると進み具合が端末に保存され、最後のチューナーで一の糸から順に合わせられます。基準は四本(C)で、本調子なら一の糸C3 130.81Hz、二の糸F3 174.61Hz、三の糸C4 261.63Hz(A=440Hz)です。

根緒と糸巻き:糸が止まるしくみ

根緒は胴の下から出ている中木先に掛けた組紐で、3本の糸の端をここに結びます。結び目は胴皮の下端の陰に入るくらいまで寄せて締めると、張ったときに動きません。反対側は天神の糸巻きの穴に通して巻きます。糸巻きはギアのない摩擦式のペグなので、回しながら穴の奥へ軽く押し込むことで止まります。押し込みが弱いと調弦中に戻り、強く叩き込むと天神を傷めます。

糸巻きが戻る・回らないときは、糸巻きと穴の当たり面が汚れているか、すり減っていることがほとんどです。軽い症状なら糸巻き用の粉や松脂をごく少量つけて様子を見ます。ガタつきや割れがあるときは、無理に使わず三味線店で糸巻きの調整や交換を相談しましょう。

一の糸とさわり

3本のうち一の糸だけは上駒に乗せず、そのすぐ下の棹にある「さわりの山」に軽く触れるように張ります。一の糸を弾いたときの「ビーン」という響き(さわり)はここで生まれ、二の糸・三の糸を弾いたときにも共鳴して鳴ります。「東さわり」のようなネジ式の金具が付いた三味線では、一の糸を金具の上に通し、ネジで触れ具合を調整します。

張り替えたあとにさわりが鳴らない、または雑音のように鳴りすぎるときは、一の糸が誤って上駒の溝に乗っていないか、金具の高さが変わっていないかを確認します。

糸の種類と選び方

三味線の糸は、絹、ナイロン、テトロン(ポリエステル)が中心です。絹は音が柔らかく本来の響きですが切れやすく、ナイロンやテトロンは稽古用として長持ちします。津軽三味線では三の糸にナイロンを使う人も多くいます。

太さは「号」で表し、長唄・地唄・民謡・津軽といったジャンルや棹の太さで組み合わせが変わります。いま張っている糸の種類と号数を袋ごと取っておき、同じものを買うのが確実です。

コツ

  • 3本とも外すときは、駒を外す前に胴の端からの距離を測ってメモしておくと、同じ位置に戻せます。
  • 糸をゆるめた三味線は、駒を外して駒入れにしまいます。立てたまま倒れると胴皮を傷めます。
  • 張り替えた日は、新しい糸(特に絹糸)がよく伸びます。三味線チューナーで弾く前に何度か合わせ直しましょう。

よくある質問

三味線の糸はどの順番で張ればいいですか?

切れた糸だけを替えるならその1本だけで大丈夫です。3本とも替えるときも決まった順番はなく、1本ずつ替えれば残りの糸が通し方の見本になります。どの糸も、根緒側を先に結んでから糸巻きに巻きます。

根緒への糸の結び方は?

胴側から根緒の輪に糸の端を指1本分ほど通し、端で輪を作って糸の上に重ねます。重なった所を親指と人差し指で押さえ、輪を根緒の上へ返してから、長い側を胴の方向へ引いて締めます。細い三の糸は抜けやすいので、先に端を一度結んでコブを作っておきます。

糸巻きが戻ってしまうのはなぜですか?

摩擦が足りないためです。回しながら穴の奥へ押し込むのが基本で、糸を締める方向に回して止めると戻りにくくなります。それでも戻るときは当たり面の汚れやすり減りが原因なので、粉や松脂をごく少量使うか、三味線店で調整してもらいます。

三の糸がすぐ切れる原因は?

いちばん細い糸なので、上駒や駒の溝の角が荒れていると、そこで切れやすくなります。古くなった糸、絹糸、高い本数(例えば六本=D)での張りの強さも原因になります。溝の状態を確かめ、稽古用ならナイロンやテトロンも検討しましょう。

張り替えたあとの本調子の音は?

四本なら、一の糸C3 130.81Hz、二の糸F3 174.61Hz、三の糸C4 261.63Hz(A=440Hz)です。二上りは二の糸をG3 196.00Hzに、三下りは三の糸をB♭3 233.08Hzにします。

一の糸のさわりが鳴りません。

一の糸が上駒の溝に乗っていると、さわりの山に触れず響きが出ません。一の糸を上駒から外して山に軽く触れる位置に通し、東さわりならネジで触れ具合を調整します。