三線の弦の張り方と張り替え手順
三線の弦は、胴の下に掛けた糸掛けに結び、ウマ(駒)と歌口を越えて、天のカラクイに巻いて張ります。カラクイはギアのない木のペグで、押し込む力と摩擦だけで止まります。糸掛けの結び方とカラクイの扱いを覚えれば、張り替えは自分でできます。
三線の本調子(C基準)
男弦(いちばん太い弦)から女弦まで、A=440Hz。
| 弦 | 音 | Hz |
|---|---|---|
| 3 | C3 | 130.81 |
| 2 | F3 | 174.61 |
| 1 | C4 | 261.63 |
使い方
- 古い弦を外す前にガイドを一度読み、手順をひとつ終えるごとにチェックを入れます。
- すべてチェックすると、ページがチューナーまで移動します。
- チューナーで調子(本調子・二揚げ・三下げ)を選び、男弦から順に弾いて、針が中央に来るまでカラクイを回します。C以外の高さで弾く人は、クロマチックチューナーで男弦を合わせ、中弦・女弦はそこからの音の幅で合わせます。
ヘルプと解説
下のガイドは1本だけの交換にも、3本とも替えるときにも使えます。最後のチューナーで男弦から合わせます。本調子はC基準で男弦C3 130.81Hz、中弦F3 174.61Hz、女弦C4 261.63Hz(A=440Hz)です。実際の高さは唄う人の声に合わせて全体を上げ下げします。
糸掛けとカラクイ
糸掛けは、胴の下から出ている棹の先(中子先)に掛ける、輪の付いた紐です。3本の弦はそれぞれこの輪に結びます。糸掛けが毛羽立ったり細くなったりしていたら、弦が切れる前に弦と一緒に交換しておくと安心です。
カラクイは押し込みながら回すと止まり、押し込みが足りないと戻ります。それでも戻るときは当たり面の汚れやすり減りが原因なので、松脂や専用の粉をごく少量使います。カラクイは折れやすいので、叩き込んだり、ペンチで回したりしないでください。
ウマの位置と音
ウマは、糸掛け側の胴の縁から指2〜3本分の位置に立てるのが基本です。胴の中央に寄せるほど音がぼやけます。ウマは糸の張りだけで立っているので、張り替えのときは外しておき、弦を軽く張ってから元の位置に戻します。
立てたウマが前後に傾いていると、調弦のたびに倒れやすくなります。皮に対してまっすぐ立っているか、3本がウマの溝に正しく入っているかを、合わせる前に確認しましょう。
張り替えの時期の目安
三線の弦は切れるまで使う人もいますが、毛羽立つ、色が変わる、音がこもる、調弦がすぐ狂うといった変化が出たら替えどきです。いちばん細い女弦が最も傷みやすく、汗や湿気でも劣化が進みます。
3本の太さは男弦がいちばん太く、中弦、女弦の順に細くなります。セットで買うと太さの組み合わせがそろうので、1本だけ切れたときのために予備を1セット持っておくと便利です。
コツ
- 張り替えの前に、いまのウマの位置を胴の縁から測っておくと、同じ響きに戻せます。
- カラクイを回すときは、反対の手で棹の天を軽く支えると、押し込む力が伝わりやすくなります。
- 張り替えた日は弦が伸びて音が下がります。三線チューナーで弾く前に何度か合わせ直しましょう。
よくある質問
三線の弦の名前と音は?
太い順に男弦(ウージル)、中弦(ナカジル)、女弦(ミージル)です。本調子(C基準)では男弦C3 130.81Hz、中弦F3 174.61Hz、女弦C4 261.63Hz(A=440Hz)で、ドレミではド・ファ・ドです。
糸掛けへの弦の結び方は?
弦の端を糸掛けの輪の下から通し、弦自身に巻き付けて小さな輪を作ります。その小さな輪を糸掛けの輪に通し、結び目を指で押さえながら弦を引いて締めます。
ウマはどこに立てればいいですか?
糸掛け側の胴の縁から指2〜3本分が目安です。中央に寄せるほど音がぼやけます。張り替える前の位置を測っておけば、その位置に戻すのが確実です。
カラクイが戻る・回らないときは?
回しながら穴の奥へ押し込むのが基本です。戻るときは当たり面に松脂や専用の粉をごく少量つけ、固くて回らないときは無理に力をかけず三線店で調整してもらいます。カラクイは折れやすい部品です。
二揚げと三下げの音は?
二揚げは本調子から中弦を全音上げてG3 196.00Hzに、三下げは女弦を全音下げてB♭3 233.08Hzにします(C基準、A=440Hz)。
三線の弦はいつ交換すればいいですか?
毛羽立ち、変色、音のこもり、調弦がすぐ狂うといった変化が出たら替えどきです。切れやすい女弦は早めに、予備を1セット持っておくと安心です。