二胡の弦の張り方と交換手順
二胡の弦は、琴筒の下の琴托にある弦掛けに輪を掛け、駒(琴馬)の上を通り、2本の弦を棹に引き寄せている千斤をくぐって、上下2本の軸に巻いて張ります。弓の毛は内弦と外弦の間を通っているので、弦を外すと弓も外れます。この3点を押さえておけば、交換は落ち着いてできます。
二胡の標準調弦
内弦D4・外弦A4、A=440Hz(A=442Hzなら内弦295.00Hz・外弦442.00Hz)。
| 弦 | 音 | Hz |
|---|---|---|
| 2 | D4 | 293.66 |
| 1 | A4 | 440.00 |
使い方
- 古い弦を外す前にガイドを一度読み、手順をひとつ終えるごとにチェックを入れます。
- すべてチェックすると、ページがチューナーまで移動します。
- チューナーで基準音(440Hzまたは442Hz)と調弦を選び、内弦と外弦を1本ずつ弾いて、針が中央に来るまで軸を回します。
ヘルプと解説
下のガイドは外弦から1本ずつ替える手順です。最後のチューナーで内弦D4、外弦A4に合わせます。A=440Hzなら内弦293.66Hz・外弦440.00Hz、A=442Hzで合わせるなら内弦295.00Hz・外弦442.00Hzです。
外弦から1本ずつ替える理由
千斤は2本の弦をまとめて棹に引き寄せ、開放弦の長さを決めている紐(または金具)です。2本とも外すと千斤がゆるんでほどけたり、位置がずれたりします。内弦を張ったまま外弦を替え、外弦を張ってから内弦を替えれば、千斤は元の位置のままです。心配なら、作業の前に千斤の上下に細いテープを巻いて目印にしておきます。
上の軸が内弦、下の軸が外弦です。2本の弦が千斤や軸のところで交差していると、音が詰まったり雑音が出たりするので、張り終えたら上から下まで目で追って確かめます。
弓の毛と駒
二胡の弓は弦から外れない構造で、毛が内弦と外弦の間を通っています。外弦を外すと弓が抜けるので、新しい外弦は弓の毛の外側を通して張ります。張り終えたら、弓の毛が2本の弦の間にあるかを必ず確認しましょう。
駒は弦の張りだけで皮の上に立っています。弦をゆるめている間は倒れないよう手で押さえ、張り終えたら外す前と同じ位置にまっすぐ立っているかを見ます。駒の下に消音用のスポンジやフェルトが入っている楽器では、それも元の位置に戻します。
弦の素材と交換時期
現在の二胡の弦はスチール弦が主流で、昔は絹糸が使われていました。内弦と外弦は太さが違うので、別々に売られていることもあります。交換の目安は、切れたとき、錆や変色が出たとき、音が鈍くなったとき、調弦がすぐ狂うようになったときです。よく練習する人ほど早めに替えましょう。
コツ
- 楽器の下部を太ももで軽くはさむと、張り始めるまで弦の輪が弦掛けから外れません。
- 軸は弦を引きながら巻くと、巻きがゆるまずにきれいにそろいます。
- 交換した日は弦が伸びて音が下がります。二胡チューナーで弾く前に何度か合わせ直しましょう。
よくある質問
二胡の内弦と外弦の音は?
標準の調弦は内弦D4、外弦A4で、2本は完全5度離れています。A=440Hzなら内弦293.66Hz・外弦440.00Hz、A=442Hzなら内弦295.00Hz・外弦442.00Hzです。
どちらの弦から替えればいいですか?
外弦からです。内弦を張ったままにしておくと千斤がほどけず、位置も変わりません。外弦を張り終えてから内弦を替えます。
内弦と外弦はどちらの軸に巻きますか?
上の軸が内弦、下の軸が外弦です。2本が交差しないように、それぞれまっすぐ自分の軸へ導きます。
弓を外さずに弦を替えられますか?
弓の毛は2本の弦の間を通っているので、外弦を外すと弓は抜けます。新しい外弦を弓の毛の外側に通して張れば、弓の毛は元どおり内弦と外弦の間に収まります。
二胡の弦の交換時期は?
切れたとき、錆や変色が出たとき、音が鈍くなったとき、調弦がすぐ狂うようになったときが目安です。毎日練習する人は早めに替えましょう。
千斤の位置がずれたらどうなりますか?
千斤は開放弦の長さを決めているので、ずれると押さえる位置と音程の関係が変わります。交換の前にテープで印を付けておき、ずれたら印の位置に戻してください。