弦間ピッチと指板Rの計算
ネックの幅方向は、2つの寸法で決まります。ナットとブリッジで各弦がどこを通るか(弦間ピッチ)と、指板Rで指板の中央がどれだけ盛り上がるかです。外側2弦の中心間の距離とゲージを入れると、各弦の位置と隣の弦とのすき間を表にします。
指板RとRの高さ
幅43mm(ナットの一般的な幅)と56mm(指板端の一般的な幅)で、両端を結ぶ直線から中央がどれだけ高いか。よく使われるRごとの値です。
| R(インチ) | R(mm) | 幅43mmでの高さ | 幅56mmでの高さ |
|---|---|---|---|
| 7.25″ | 184.1 | 1.26 | 2.14 |
| 9.50″ | 241.3 | 0.96 | 1.63 |
| 10″ | 254.0 | 0.91 | 1.55 |
| 12″ | 304.8 | 0.76 | 1.29 |
| 14″ | 355.6 | 0.65 | 1.10 |
| 16″ | 406.4 | 0.57 | 0.97 |
| 20″ | 508.0 | 0.46 | 0.77 |
使い方
- 楽器を選ぶと、ゲージと寸法の初期値が入ります。
- ナットかブリッジかを選び、外側2弦の間隔を中心から中心で入力します。
- すき間均等(ゲージ分を引いて、弦と弦の空きをそろえる)か中心均等かを選びます。
- 指板Rの欄には、ナットと指板端のR(単一Rなら同じ値)、スケール長、フレット数、指板端の幅を入れます。Rゲージは100%で印刷し、100mmのバーを測ります。
ヘルプと解説
指板Rは単一R(7.25″、9.5″、12″、16″)かコンパウンドR(10″〜16″)を選べます。ネックに沿ったR、幅、中央の高さが表に出て、指板Rゲージは実寸で印刷できます。
中心均等とすき間均等
中心均等では弦と弦の中心距離が一定になり、太い弦どうしの間は空きが狭くなります。すき間均等では、幅からゲージ分を引いた残りを等分します。外側2弦が35mmで.010〜.046のセットなら、中ほどの弦で両者の差は0.6mmになります。
ブリッジ側の弦間ピッチは部品で決まります。現行のフェンダーのブリッジは、外側2弦の中心間が2-1/16″(52.4mm)です。
指板RとRの高さ
Rが小さいほど指板は丸くなります。古いフェンダーは7.25″、現行のフェンダーは9.5″、ギブソンは12″、16″以上はほぼフラットです。日本ではmmで表すことも多く、7.25″は約184mm、9.5″は約241mm、12″は約305mmにあたります。コンパウンドR(ナット10″、指板端16″)は、ローポジション側が丸くてコードを押さえやすく、ハイポジション側は平らでチョーキングしても音が詰まりにくくなります。
Rの高さ(中央の盛り上がり)は s = r − √(r² − (w/2)²) で求めます。9.5″(241.3mm)なら幅43mmで0.96mm、56mmで1.63mmです。ナットの溝の深さやブリッジのサドルの高さも、この弧に合わせます。
コツ
- 弦の外側どうしで測ったときは、外側の弦それぞれのゲージの半分を引きます。
- コンパウンドRの指板では、ブリッジのサドルの高さを指板端のRに合わせます。
- Rやナットを変えたら弦高を見直しましょう。ファンフレットにはマルチスケール計算ツールを使います。
よくある質問
エレキギターのナットの弦間ピッチは?
ナット幅42〜43mmなら、外側2弦の中心間は約35mm、弦と弦はおよそ7mm、両端の弦から指板の縁までは3mm強です。
ストラトのブリッジの弦間ピッチは?
現行のブリッジは外側2弦の中心間が2-1/16″(52.4mm)で、弦と弦は約10.5mmです。ヴィンテージタイプは2-7/32″(56.4mm)です。
指板Rはどれを選べばいいですか?
7.25″(184mm)はコードが押さえやすい反面、弦高が低いとチョーキングで音が詰まりやすくなります。9.5″と12″はその中間で、16″(406mm)はほぼフラットです。
指板R 400mmはどれくらい平らですか?
幅43mmで中央の高さは0.58mm、56mmで0.98mmです。12″(305mm)の0.76mm・1.29mmより平らで、16″(406mm)とほぼ同じです。
Rの高さとは何ですか?
指板の中央が、両端を結ぶ直線からどれだけ高いかです。幅43mmでは、7.25″で1.26mm、9.5″で0.96mm、12″で0.76mm、16″で0.57mmです。
指板Rの測り方は?
9.5″のRゲージをフレットの間に当てます。中央で当たってガタつくなら指板のRはそれより小さく、両端だけが当たって中央にすき間が見えるならRはそれより大きい値です。