フレット位置 計算ツール
スケール長(ナットからサドルまで、弦が振動する長さ)とフレット数を入れると、ナットから各フレットまでの距離、ひとつ前のフレットからの間隔、サドルまでの残りを、mmまたはインチで表示します。クラシックギターの650mmなら、1フレットはナットから36.48mm、12フレットはちょうど半分の325mmです。
ナットから各フレットまでの距離(mm)
平均律による計算。クラシックギター650mm、25.5インチと24.75インチのエレキ、34インチのベースの4つのスケール。
| フレット | 650mm | 647.7mm(25.5″) | 628.65mm(24.75″) | 863.6mm(34″) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 36.48 | 36.35 | 35.28 | 48.47 |
| 2 | 70.92 | 70.66 | 68.59 | 94.22 |
| 3 | 103.42 | 103.05 | 100.02 | 137.40 |
| 4 | 134.09 | 133.62 | 129.69 | 178.16 |
| 5 | 163.05 | 162.47 | 157.69 | 216.63 |
| 6 | 190.38 | 189.71 | 184.13 | 252.94 |
| 7 | 216.18 | 215.41 | 209.08 | 287.22 |
| 8 | 240.53 | 239.67 | 232.63 | 319.57 |
| 9 | 263.51 | 262.58 | 254.85 | 350.10 |
| 10 | 285.20 | 284.19 | 275.83 | 378.92 |
| 11 | 305.67 | 304.59 | 295.63 | 406.12 |
| 12 | 325.00 | 323.85 | 314.33 | 431.80 |
| 13 | 343.24 | 342.03 | 331.97 | 456.04 |
| 14 | 360.46 | 359.18 | 348.62 | 478.91 |
| 15 | 376.71 | 375.38 | 364.34 | 500.50 |
| 16 | 392.05 | 390.66 | 379.17 | 520.88 |
| 17 | 406.53 | 405.09 | 393.17 | 540.12 |
| 18 | 420.19 | 418.70 | 406.39 | 558.27 |
| 19 | 433.09 | 431.56 | 418.86 | 575.41 |
| 20 | 445.26 | 443.69 | 430.64 | 591.58 |
| 21 | 456.75 | 455.14 | 441.75 | 606.85 |
| 22 | 467.60 | 465.95 | 452.24 | 621.26 |
| 23 | 477.84 | 476.15 | 462.14 | 634.86 |
| 24 | 487.50 | 485.78 | 471.49 | 647.70 |
使い方
- よく使うスケール(クラシック650mm、エレキ25.5インチ、ベース34インチ、ウクレレなど)を選ぶか、自分の値をmmで入力します。インチで入れるときは横の単位を切り替えます。
- フレット数を決めます。表とまとめがすぐに更新されます。
- サドル補正で弦の種類を選ぶと、サドルをスケール長よりどれだけ後ろに置くかの目安が出ます。
- 用紙を選んでテンプレートを印刷を押します。印刷画面では倍率を100%にし(「用紙に合わせる」はオフ)、100mmのバーを定規で測ります。
- 点線の貼り合わせ線で切り、グレーの重なり部分を合わせて貼ります。フレット線がぴったり重なれば準備完了です。
ヘルプと解説
テンプレートは実寸で、A4またはレター用紙に分割して印刷できます。各シートには貼り合わせ線と100mmの確認バーが付くので、のこぎりを入れる前に定規で印刷倍率を確かめられます。計算はすべてブラウザの中で行われ、無料・登録不要です。
フレット位置の計算式
フレットを1つ上がるごとに、弦の振動する長さは半音分だけ短くなります。平均律の半音は2^(1/12) ≈ 1.05946の比なので、ナットからnフレットまでの距離は d = L − L ÷ 2^(n/12)(Lはスケール長)です。昔から使われる「17.817の法則」(残りの弦長を17.817で割ると次のフレットまでの間隔)は同じ式を丸めたもので、19世紀まで使われた「18の法則」ではハイポジションの音程が低めになります。
結果は製作家R. M. Mottola(liutaiomottola.com)の公開表やStewMacのフレット計算機と一致します。25.5インチ(647.7mm)なら1フレットが1.431インチ(36.35mm)、5フレットが6.397インチ、12フレットが12.750インチです。フレット位置は材質や弦の本数に関係なく、スケール長だけで決まります。
代表的なスケール長
クラシックギターは650mmが標準で、小ぶりなモデルには630mmや640mmもあります。フェンダー系のエレキは25.5インチ(647.7mm)、ギブソン系は24.75インチ(628.65mm)、PRSなどの25インチ(635mm)もよく使われます。エレキベースは34インチ(863.6mm)が標準で、5弦は35インチもよくあります。ウクレレはソプラノが約330mm、コンサートが381mm、テナーが432mmです。
ネックを作り直すときは実際のスケール長を測りましょう。ナットから12フレットまでを測って2倍にします。サドルまで測ると、すでに補正されている分だけ長く出てしまいます。
サドル補正(オクターブ調整)
弦を押さえると弦がわずかに引き伸ばされ、音程が上がります。これを打ち消すため、サドルは公称のスケール長より数ミリ後ろに置き、細い弦より太い弦を多めに下げます。ツールは弦の種類ごとに出発点となる範囲を表示します(ナイロン弦で1.5〜3mm、ベースで3〜6mmなど)。正確な値は弦高・ゲージ・フレットで変わるので、あくまで目安です。
最終的にはオクターブ調整で仕上げます。12フレットを押さえた音が開放弦のちょうど1オクターブ上になれば合格です。組み上げたらオクターブ調整チェッカーで、マイクを使って1弦ずつ確認できます。
コツ
- 墨付けは必ずナットからの距離で行い、フレット間隔を足していく方法は避けましょう。定規の小さな誤差が積み重なってしまいます。
- 切る前に、印刷した100mmのバーを測りましょう。97mmや103mmならプリンターが倍率を変えているので、そのテンプレートは使えません。
- 完成した楽器を細かく合わせるなら、0.1セント単位でずれが見えるストロボチューナーが便利です。
よくある質問
フレットの位置はどうやって計算しますか?
d = L − L ÷ 2^(n/12)で求めます(Lはスケール長、nはフレット番号)。650mmなら、ナットから1フレットが36.48mm、5フレットが163.05mm、7フレットが216.18mm、12フレットが325mmです。
17.817の法則とは何ですか?
同じ式を割り算で書いたものです。残りの弦長を17.817で割ると、次のフレットまでの間隔になります。17.817は1 ÷ (1 − 2^(−1/12))から来ています。昔のように18で割ると、ハイポジションほど音程が低めにずれます。
ギターのスケール長は何mmですか?
クラシックギターは650mmが標準です。アコギは628〜650mm(24.75〜25.6インチ)、エレキはギブソン系が628.65mm、フェンダー系が647.7mmが一般的です。
フレット間隔はどれくらい狭くなりますか?
650mmでは、ナット〜1フレットが36.48mm、12〜13フレットがその半分の18.24mm、21〜22フレットが10.85mmです。12フレット進むごとに間隔は半分になります。
テンプレートは実寸で印刷できますか?
印刷倍率を100%にすれば実寸です。各シートに100mmの確認バーがあるので、使う前に定規で測ってください。1枚に収まらない場合は、貼り合わせ線と重なり部分付きで分割されます。
サドル補正はどれくらい必要ですか?
出発点として、ナイロン弦で1.5〜3mm、アコギ(スチール弦)で2〜4.5mm、ベースで3〜6mm、低音弦ほど多めです。あくまで目安なので、最終的には12フレットでオクターブ調整をして合わせます。