アコギのナット幅と弦間ピッチ
アコギのナット幅は、弾きやすさを左右する寸法です。マーチンD-28(現行スタンダードシリーズ)とテイラー314ceは1-3/4インチ(44.45mm)、ヤマハFG800は43mm、テイラーの細身のモデルは1-11/16インチ(42.86mm)です。
アコギの弦の位置(ナットとブリッジ)
6弦の中心を0として、弦と弦の空きを均等にした各弦の位置。ブリッジ54.77mm(マーチン)、ナット38.1mm(テイラー)、ゲージ.012〜.053です。
| 弦 | ゲージ | ブリッジ(mm) | ナット(mm) |
|---|---|---|---|
| 6 | .053 | 0.00 | 0.00 |
| 5 | .042 | 11.42 | 8.08 |
| 4 | .032 | 22.58 | 15.90 |
| 3 | .024 | 33.50 | 23.48 |
| 2 | .016 | 44.23 | 30.87 |
| 1 | .012 | 54.80 | 38.10 |
Martin — D-28 Standard Series specifications (Bridge String Spacing 2 5/32")
使い方
- 楽器を選ぶと、ゲージ(ダダリオEJ16、.012〜.053)とナット・ブリッジの初期値が入ります。
- ナットかブリッジを選び、外側2弦の中心間を入れます。外側どうしで測ったときは、.012〜.053なら0.83mmを引きます。
- すき間均等ならナットで空き6.88mm、中心均等なら一律7.62mmになり、各弦の位置と隣の弦までの距離が表に出ます。
ヘルプと解説
ブリッジでは、マーチンD-28が外側2弦の中心間2-5/32インチ(54.77mm)、テイラー314ceが2-3/16インチ(55.56mm)。ヤマハFG800は弦と弦の間隔を11.0mmとしていて、5間隔で55mmになります。
ナットの弦間
テイラーは、ナット幅1-3/4インチの314ceのナットでの外側2弦の間隔を1-1/2インチ(38.1mm)としています。この場合、両端の弦の中心から指板の縁までは3.18mm(弦の外側からは2.76mm)ずつです。ダダリオEJ16をすき間均等で並べると、間隔は6弦から8.08、7.82、7.59、7.38、7.23mm、空きは6.88mmです。
ブリッジの弦間
マーチンの54.77mmなら、すき間均等で6弦から0、11.42、22.57、33.49、44.20、54.77mmの位置、空きは10.21mmです。テイラーの55.56mmでは空きが10.37mmになります。ブリッジピンの穴の間隔はブリッジごとに決まっているので、交換用のブリッジを選ぶときはこの値を確認します。
指板R
テイラーは鉄弦アコギの指板Rを15インチ(381mm)としていて、ヤマハFG800はR400mm(約15.75インチ)です。マーチンが公表している16インチはサドルのRで、指板のRではありません。15インチのRなら、幅44.45mmで中央の高さは0.65mm、12フレット付近の幅54mm(D-28は2-1/8インチ)で0.96mmです。
コツ
- ナットやサドルを替えたら、12フレットで6弦2.03〜2.29mm(マーチンの推奨)に収まるかアコギの弦高で確認しましょう。
- D-28のスケール645.2mm・20フレット(14フレットでボディと接合)のフレット位置はフレット位置計算ツールで計算できます。
- EJ16(.012〜.053)より太い弦に替えるなら、6弦が太くなるぶんナットの溝も確認し、張力は弦テンション計算ツールで比べます。
よくある質問
アコギのナット幅の標準は?
マーチンD-28とテイラー314ceは44.45mm(1-3/4インチ)、ヤマハFG800は43mm、テイラーの細めのモデルは42.86mm(1-11/16インチ)です。
ナット幅43mmと44.45mmの違いは?
差は1.45mmです。幅が広いほど弦と弦の空きが広がり、指弾きで隣の弦に触れにくくなります。テイラーの44.45mmのナットでは外側2弦の間隔は38.1mmです。
アコギのブリッジの弦間ピッチは?
マーチンD-28は54.77mm(2-5/32インチ)、テイラー314ceは55.56mm(2-3/16インチ)、ヤマハFG800は約55mmです。
アコギの指板Rは?
テイラーは15インチ(381mm)、ヤマハFG800は400mmです。マーチンの16インチはサドルのRです。
アコギの弦間ピッチの測り方は?
ノギスで6弦と1弦の外側どうしを測り、2本のゲージの半分ずつを引くと中心間になります。.012〜.053なら0.83mmを引きます。