ドロップBの弦の太さ・ゲージ計算
ドロップBは、1〜5弦を1音半(3半音)、6弦を2音半(5半音)下げて、B F♯ B E G♯ C♯にするチューニングです。10-46のままだと1〜5弦は約29%、6弦は約44%(7.9kg→4.5kg)もゆるみ、合計は47.0kgから32.1kgになります。弦が大きく揺れてフレットに当たり、ピッキングのたびに音程が上ずるのはこのためです。
ドロップBで10-46と同じ張りにする弦(25.5インチ)
EXL110をレギュラーで張ったときの各弦のテンションを目標に、ドロップBで1本ずつ計算した値です。
| 弦 | 音 | 今の弦でのテンション(kg) | 提案 | 提案のテンション(kg) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | C♯4 | 5.2 | .012 | 7.5 |
| 2 | G♯3 | 4.9 | .015 | 6.6 |
| 3 | E3 | 5.3 | .020 | 7.4 |
| 4 | B2 | 5.9 | .030w | 8.0 |
| 5 | F♯2 | 6.3 | .044w | 9.2 |
| 6 | B1 | 4.5 | .060w | 7.8 |
使い方
- ページを開くと、エレキギター、ドロップB、基準セットEXL110、25.5インチ(648mm)が選ばれています。
- レギュラーで好きなセットが違うなら基準の弦セットを、ロングスケールやバリトンならスケール長を変えます。
- 今の弦でのテンションの列で各弦の下がり幅を、提案の列で必要なゲージを見ます。太字は今の弦から替えるべき弦です。
- 提案セットをコピーを押せば、楽器店でバラ弦やセットを選ぶときのメモになります。
ヘルプと解説
このツールは、10-46をレギュラーで張ったときのテンションを目標に、D'Addarioの重さの表から同じ構造の弦を探します。25.5インチなら答えは.012 .015 .020 .030 .044 .060。合計46.4kgで、レギュラーとほぼ同じ弾き心地になります。
6弦には.060が必要
B1は61.74Hzで、E2の0.75倍です。同じ弦なら張りは0.56倍になり、.046をB1まで下げると4.5kgしか残りません。7.9kgに戻すには.060が必要で、提案のテンションは7.8kgです。5弦は.044で9.2kg、4弦は.030で8.0kg、3弦はプレーンの.020で7.4kg、2弦は.015で6.6kg、1弦は.012で7.5kgになります。
表にある太さから選ぶため、目標とのずれは最大で約6%(2弦)です。張りを細かく合わせたいときは、提案の前後のゲージをバラ弦で試してみましょう。
12-60か11-56か
D'Addarioの既製セットでいちばん近いのは12-60(EXL148)です。1弦7.5kg、6弦7.8kgは提案どおりで、4弦.034と5弦.046が少し太いぶん、合計は50.1kgとやや強めになります。11-56(EXL117)では6弦が6.7kg、12-54(EXL145)では6.3kgで、ドロップBにはゆるめです。
ドロップBは、メタルコアやジェント、ラウドロックの重いリフで定番のチューニングです。いつも弾くのがドロップBなら、27インチのバリトンギターも候補になります。27インチなら6弦は.056でも7.5kgあり、細めの弦で同じ張りが得られます。
ナット・オクターブ・ネック・ブリッジ
6弦は.046から.060へ、直径で約0.36mm太くなるので、ナットの溝はほぼ確実に広げる必要があります。5弦(.036→.044)と4弦(.026→.030)も引っかかりがないか確認します。低音弦ほどサドルを後ろへ下げてオクターブを合わせます。
合計テンションが32kgまで下がった状態から46〜50kgに戻すと、ネックの反りも変わります。弦を替えたらトラスロッドと弦高を見直しましょう。フロイドローズなどのフローティング・トレモロでは、スプリングの張りも合わせ直しが必要です。
コツ
- 張り替えた直後の太い弦は伸びて音程が下がりやすいので、ドロップBチューナーで2〜3周合わせ直します。
- 12-60で高音側が硬すぎると感じたら、1・2弦だけ11-56の.011と.014に替える方法もあります。表で張りの差を確かめてから選びましょう。
- 弦を替えたらオクターブ調整チェッカーで低音弦から順にオクターブを合わせます。
- ドロップCとの比較はチューニング別 弦ゲージ計算、セット全体の張りは弦テンション計算ツールで見られます。
よくある質問
ドロップBの弦の太さはどれくらいですか?
25.5インチで10-46と同じ張りにするなら、D'Addarioの表では.012 .015 .020 .030 .044 .060です。合計46.4kgで、レギュラーの47.0kgとほぼ同じです。
10-46のままドロップBにできますか?
音は出ますが、6弦は4.5kgで約44%、ほかの弦も約29%ゆるみます。合計は32.1kgで、ビビりと音程の上ずりが目立ち、チューニングも安定しません。
ドロップBには12-60と11-56のどちらがいいですか?
12-60は6弦7.8kg、合計50.1kgでレギュラーに近い張りです。11-56は6弦が6.7kgで約15%ゆるめになります。ドロップBが中心なら12-60が向いています。
24.75インチのギターでもドロップBにできますか?
できますが、同じ弦でも張りは約6%低くなります。24.75インチで.060を張ると6弦は7.3kgで、そのギターのレギュラー時のE2(7.5kg)に近い張りです。
ドロップBにするとナットの加工は必要ですか?
多くの場合必要です。6弦は.046から.060へ約0.36mm太くなるため、溝がきついと弦が引っかかってチューニングが狂います。5弦と4弦の溝も確認しましょう。