ドロップDの弦の太さ・ゲージ計算
ドロップDは、6弦だけをEからDへ全音下げるチューニングです。10-46のセットなら1〜5弦のテンションは変わらず、6弦だけが7.9kgから6.3kgへ約21%ゆるみます。パワーコードを指1本で押さえられる手軽さの一方で、6弦がビビったり、強く弾いた瞬間に音程が上ずったりするのはこのためです。
ドロップDで10-46と同じ張りにする弦(25.5インチ)
EXL110をレギュラーで張ったときの各弦のテンションを目標に、ドロップDで1本ずつ計算した値です。
| 弦 | 音 | 今の弦でのテンション(kg) | 提案 | 提案のテンション(kg) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | E4 | 7.4 | .010 | 7.4 |
| 2 | B3 | 7.0 | .013 | 7.0 |
| 3 | G3 | 7.5 | .017 | 7.5 |
| 4 | D3 | 8.3 | .026w | 8.3 |
| 5 | A2 | 8.9 | .036w | 8.9 |
| 6 | D2 | 6.3 | .052w | 7.9 |
使い方
- ページを開くと、エレキギター、ドロップD、基準セットEXL110、25.5インチ(648mm)が選ばれています。
- いつものセットが違うなら基準の弦セットを、ギブソン系のギターならスケール長を24.75インチに変えます。
- 表の今の弦でのテンションで6弦の下がり幅を、提案で替えるゲージを確認します。1〜5弦は変化0%なので、そのままで構いません。
- 提案セットをコピーを押せば、楽器店でバラ弦やセットを選ぶときのメモになります。
ヘルプと解説
このツールは、レギュラーで張っている弦のテンションを目標にして、D'Addarioの重さの表から同じ構造の弦を選びます。25.5インチでEXL110(.010〜.046)を使っているなら、答えは6弦を.052にするだけ。D2でのテンションは7.9kgで、レギュラーのE2とほぼ同じ張りに戻ります。
6弦だけ太くすればいい理由
テンションは周波数の2乗に比例します。D2(73.42Hz)はE2(82.41Hz)の約0.89倍なので、同じ弦のままだと張りは0.79倍、つまり約21%下がります。元に戻すには弦の重さを約26%増やす必要があり、D'Addarioのニッケル巻弦では.052がいちばん近い太さです。.052をD2に合わせると7.9kgで、目標との差は0.1%しかありません。
1〜5弦は音程が変わらないので、テンションも変わりません。セット全体では47.0kgが45.4kgになるだけで、ネックにかかる力の変化は約3.5%です。6弦を.052に替えれば、合計も47.0kgに戻ります。
バラ弦1本か、10-52のセットか
いちばん手軽なのは、いつものセットに.052のバラ弦を1本足す方法です。.049でもD2で7.1kgまで戻り、レギュラーとの差は約10%です。セットで買うなら、10-52(D'Addario EXL140など)の「ライトトップ・ヘビーボトム」が定番です。ただし4弦.030と5弦.042も太くなるため、ドロップDでは4弦11.4kg、5弦11.9kgと、10-46(8.3kg・8.9kg)よりかなり強く張ります。合計は53.1kgです。
ドロップDは、ラウドロック、メタルコア、グランジのリフでよく使われます。曲ごとにレギュラーと行き来するなら、6弦だけ太くした今のセットがいちばん扱いやすいでしょう。
ナット・オクターブ・ネック
.046から.052へは、直径で約0.15mm太くなります。ナットの溝がきついと、ペグを回したときに「ピン」と鳴って音程が飛ぶので、そうなったら溝を少し広げてもらいましょう。太い弦はサドルを少し後ろへ下げないとオクターブが高めに出ます。12フレットはナットから324mmの位置です。ネックの反りはほとんど変わらないので、トラスロッドは触らずに様子を見て構いません。
コツ
- レギュラーとドロップDを頻繁に行き来するなら、6弦は.049が折衷案です。Eに戻したときも8.9kgで、.052の10.0kgほど張り過ぎになりません。
- 6弦をDに下げたら、ドロップDチューナーで4弦のDとオクターブがそろっているか確認します。
- 弦を替えたらオクターブ調整チェッカーで6弦の12フレットを測ります。
- ほかのチューニングとの比較はチューニング別 弦ゲージ計算、セット全体の張りは弦テンション計算ツールで見られます。
よくある質問
ドロップDにするとき弦の太さは変えるべきですか?
必須ではありません。10-46のままだと6弦は7.9kgから6.3kgへ約21%下がるだけで、ほかの5本は変わりません。ビビりや音程の揺れが気になるなら、6弦だけ.052に替えると7.9kgに戻ります。
ドロップDの6弦は.049と.052のどちらがいいですか?
25.5インチでは、.052がD2で7.9kg(レギュラーと同じ)、.049が7.1kg(約10%ゆるめ)です。張りを優先するなら.052、ナットの溝を広げたくない、レギュラーにもよく戻すなら.049が向いています。
ドロップDに10-52のセットは合いますか?
6弦は.052で7.9kgと理想的ですが、4弦.030が11.4kg、5弦.042が11.9kgになり、10-46(8.3kg・8.9kg)より明らかに硬くなります。合計は53.1kgです。低音弦をしっかり弾きたい人向けのセットです。
24.75インチのギターではどうなりますか?
同じ10-46でもテンションは約6%低く、ドロップDの6弦は5.9kgです。.052に替えると7.5kgで、そのギターのレギュラー時のE2と同じ張りになります。提案ゲージ自体はスケール長が変わっても同じです。
ベースのドロップDでは弦を替えますか?
34インチで45-100のセットなら、4弦が16.6kgから13.2kgへ約21%下がります。4弦だけ.110に替えると16.7kgで、ほぼ元どおりの張りになります。