笛の穴の位置 計算ツール
笛のいちばん低い音(指穴をすべてふさいだ音)、指穴のパターン、管を選びます。管端・歌口・各指穴の補正を入れて、歌口からと管尻からの各指穴の位置と、管の長さを計算します。
塩ビ管20mmのD(レ)の横笛(推定値)
D4(293.7Hz)の横笛。外径20mmの塩ビ管(内径17mm、肉厚1.5mm)、歌口9mm、指穴9.5mm、25°C、A=440Hz。
| 穴 | 音 | 直径(mm) | 歌口から(mm) | 管尻から(mm) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | E4 | 9.5 | 477.8 | 79.5 |
| 2 | F♯4 | 9.5 | 420.8 | 136.5 |
| 3 | G4 | 9.5 | 399.1 | 158.2 |
| 4 | A4 | 9.5 | 347.0 | 210.3 |
| 5 | B4 | 9.5 | 305.2 | 252.1 |
| 6 | C♯5 | 9.5 | 267.6 | 289.7 |
使い方
- 種類、基音、指穴のパターンを選びます(6穴は長音階で、ファイフと同じです)。
- 管のプリセットを選ぶか、自分の管の内径・肉厚・歌口の大きさを入れます。
- 表の中で各指穴の直径を変えると位置がすぐに変わり、穴が重なる・指が届かないといった警告も出ます。
ヘルプと解説
たとえば外径20mm(内径17mm)の塩ビ管で、D(293.7Hz)の横笛を歌口9mm・指穴9.5mmで作ると、歌口から管尻まで557.3mmです。日本の塩ビ管VP16(内径約16.6mm、肉厚2.7mm)で歌口9mm・指穴9mmなら542.3mmです。どちらも目安なので、実際の管で必ず音を確かめてください。
計算のしくみ
Pete KoselのFlutomatと同じく、Arthur Benadeの式を使います。両端が開いた管は半波長で鳴るので、L = c ÷ 2f です。音速は c = 331.3 · √(1 + T ÷ 273.15) で、25°Cでは346.1m/sです。ここから、開いた管端の補正、歌口の補正、そして肉厚と穴の直径で決まる各指穴の補正を差し引きます。指穴が小さいほど歌口寄りに来るのはこのためです。
横笛・縦笛・リング式
いちばん正確に出るのは横笛です。ケーナ、尺八、ネイのように息がエッジに当たる笛や、スリンのようにリングで息を導く笛は推定値になります。15mmほど長めに切り、短くしながら合わせます。
計算から音の合う笛へ
指示より2mmほど小さく穴をあけ、吹いてチューナーで確かめ、丸ヤスリで少しずつ広げます。穴を大きくすると音が上がります。開けた穴が上の穴の音にも影響するので、管尻に近い穴から順に仕上げます。
コツ
- オンラインチューナーで1穴ずつ、やさしい息で合わせます。強く吹くと音が上がります。
- 竹は両端の内径の平均を使い、内側の節を抜いておきます。
- パンフルートのように底が閉じた管には、ウィンドチャイム・パンフルートの長さ計算を使います。
よくある質問
塩ビ管でD(レ)の横笛を作るときの寸法は?
外径20mm(内径17mm)、歌口9mm、指穴9.5mm、25°Cなら、歌口から管尻まで557.3mm、指穴は管尻から79.5、136.5、158.2、210.3、252.1、289.7mmです。
VP16の塩ビ管で作るとどうなりますか?
内径16.6mm・肉厚2.7mm、歌口9mm、指穴9mm、25°CのDの横笛なら、歌口から管尻まで542.3mm、指穴は管尻から82.1、139.0、159.5、212.7、254.1、291.6mmです。
横笛の栓(詰め物)はどこに入れますか?
歌口の中心から、歌口の直径の1〜1.5倍だけ頭部側です。歌口9mmなら9〜13.5mmです。
穴の大きさで位置は変わりますか?
変わります。Dの例では、1番目の穴を7mmにすると、9.5mmのときより6.7mm歌口寄りになります。
歌口の大きさはどれくらいですか?
内径17mmの管なら9〜10mmです。大きすぎると、息の混じった音になります。
ケーナや尺八にも使えますか?
竹の横笛(篠笛など)なら横笛として計算できます。ケーナ・尺八・ネイは推定値で、同じ管のDなら管の長さは576.4mmです。
指穴が遠くて指が届かないときは?
塩ビ管のDの笛では、1番と2番の穴の間が57mmあります。下の穴を小さくすると穴が上に寄るので、そうするか、穴を横にずらします。