エレキギターの弦高の目安と調整
エレキギターの弦高は、メーカーによって測るフレットが違います。フェンダーは17フレットで測り、指板R 9.5〜12インチのストラトやテレキャスターなら低音弦・高音弦とも4/64インチ(1.6mm)です。PRSは12フレットで測り、低音弦1.5〜1.9mm、高音弦1.4〜1.8mmとしています。フェンダーはこの値を「最小値」と書いているので、強くピッキングするなら少し上げてかまいません。
エレキギターの弦高の基準値
フェンダー(17フレット)とPRS(12フレット)が公表している低音弦・高音弦の弦高とネックの反りです。
| 楽器 | 低音弦(mm) | 高音弦(mm) | 反り(mm) | フレット |
|---|---|---|---|---|
| フェンダー(エレキ) | 1.6 | 1.6 | 0.3 | 17 |
| PRS(エレキ) | 1.5–1.9 | 1.4–1.8 | 0.1–0.3 | 12 |
Fender Support — How do I set up my Stratocaster guitar properly?
使い方
- チューニングしてから1フレットにカポを付け、6弦を最終フレットで押さえて、8フレットのすき間をシックネスゲージで測ります。これがフェンダーの反りの測り方で、指板R 9.5〜12インチなら0.25mmが基準です。
- 反りを合わせたら、17フレット(フェンダー)か12フレット(PRS)で、フレットの頂点から弦の下側までを6弦と1弦で測ります。
- 測定値を入れ、出てきた量だけサドルを動かします。1つのサドルにある2本のネジを同じだけ回して傾かないようにし、チューニングし直してもう一度測ります。
ヘルプと解説
楽器でフェンダーかPRSを選び、いま測った弦高を入れると、サドルをどれだけ上げ下げすればいいかが出ます。エレキはアコギと違ってサドルを削らず、サドルごとの高さ調整ネジ(イモネジ)を回して合わせます。
17フレットで測るときの比率
弦はナットからサドルまでの直線なので、サドルを動かした量は、ナットからの距離に比例して各フレットに伝わります。スケール648mm(25.5インチ)の17フレットはナットから405.09mmにあり、サドルを1mm下げると17フレットの弦高は約0.63mm下がります。つまりサドルは、変えたい量の約1.6倍動かします。17フレットで2.0mmを1.6mmにするなら、サドルを0.64mm下げます。12フレットで測るPRSなら比率は2倍です。
ネジのピッチはギターによって違うので、何回転で何mmと決めつけず、少し回しては測るのを繰り返すのが確実です。
ネックの反りとトラスロッド
フェンダーの反りの基準は、指板R 7.25インチで0.3mm、9.5〜12インチで0.25mm、15〜17インチで0.2mmです。PRSは0.13〜0.25mm。すき間が基準より大きければ順反りなのでトラスロッドを締め、すき間がなく弦がローフレットに当たるなら逆反り気味なのでゆるめます。多くのギターでは、ロッドのナットを正面から見て時計回りが締める方向です。
一度に回すのは1/8〜1/4回転までにして、弦の張力でネックが落ち着いてから測り直してください。ストラトには、ヘッド側でロッドを回せるモデルと、ネックのヒール側にあってネックを外さないと回せないヴィンテージタイプがあります。
調整では直らないとき
反りとサドルを基準に合わせても、特定のフレットだけで音が詰まったりビビったりするなら、フレットの高さがそろっていない可能性が高く、すり合わせが必要です。ナットの高さはPRSが1フレット上で低音側0.5〜0.7mm、高音側0.4〜0.6mmとしています。これより高いとローポジションが押さえにくく、押さえた音もシャープしがちです。ナットの溝は削ると戻せないので、自信がなければリペアショップに任せましょう。
コツ
- スケール648mmのストラトでは、12フレットはナットから323.85mmの位置です。サドルの高さを変えたら、12フレットのハーモニクスと実音をオクターブ調整チェッカーで比べましょう。
- ナット幅や弦間ピッチを見直すならエレキギターのナット幅と弦間ピッチへ。
- ゲージを.009から.010に上げるなど弦を変えると張力が変わり、反りも変わります。差は弦テンション計算ツールで確認できます。
よくある質問
エレキギターの弦高の目安は?
フェンダー(指板R 9.5〜12インチ)は17フレットで低音弦・高音弦とも1.6mm(4/64インチ)、PRSは12フレットで低音弦1.5〜1.9mm、高音弦1.4〜1.8mmです。
ストラトの弦高の標準は?
フェンダーは17フレットで測ります。指板R 7.25インチのヴィンテージ系は低音弦2.0mm・高音弦1.6mm、9.5〜12インチは両方1.6mm、15〜17インチは低音弦1.6mm・高音弦1.2mmです。
サドルはどれだけ下げればいいですか?
17フレットで測るなら、下げたい量の約1.6倍です。2.0mmを1.6mmにするにはサドルを0.64mm下げます。12フレットで測るなら2倍です。
エレキギターのネック反りの確認方法は?
1フレットにカポを付け、6弦を最終フレットで押さえ、8フレットのすき間を測ります。フェンダーの基準は指板R 9.5〜12インチで0.25mm、PRSは0.13〜0.25mmです。
トラスロッドはどちらに回しますか?
8フレットのすき間がフェンダーの基準(指板R 9.5〜12インチで0.25mm)より大きければ締め、すき間がなければゆるめます。ロッドのナットはヘッドのナット側か、ネックのヒール側にあります。1回に1/8〜1/4回転までにしてください。
弦高を下げたらビビるのはなぜ?
反りが少なすぎるか、フレットの高さがそろっていないかです。反りを基準内に戻してもビビる場所が決まっているなら、フレットのすり合わせが必要です。